インベスコのプライベートクレジットトークンがArbitrumに登場:DigiFTが新たなRWA商品を発表

インベスコのプライベートクレジットトークンがArbitrumに登場:DigiFTが新たなRWA商品を発表

概要

デジタル資産取引所DigiFTは、大手資産運用会社インベスコ(Invesco)のプライベートクレジット戦略をトークン化した商品をイーサリアムのレイヤー2ネットワークであるArbitrumで提供開始しました。この動きは、実物資産(RWA)のトークン化市場をさらに拡大し、機関投資家にオンチェーンのクレジット市場へのアクセスを提供するものです。2月に初めてイーサリアム上で発表されたこの商品が、今回Arbitrumにも展開されることで、DeFiアプリケーションやDAOとの統合が可能になり、利便性が大幅に向上しています。

インベスコのトークン化戦略とArbitrumへの展開

3月13日の発表によると、インベスコの「US Senior Loan Strategy」トークン(iSNR)が、人気のイーサリアムレイヤー2ネットワークであるArbitrum上で稼働を開始しました。このトークン化資産は2月19日に最初にローンチされ、ジョージア州アトランタに本社を置く上場投資運用会社インベスコが運用するプライベートクレジットファンドのパフォーマンスを追跡するよう設計されています。
ローンチ時点で、インベスコのファンドは約6,300億円(63億ドル)の運用資産を保有していたとブルームバーグは報じています。DigiFTはこのiSNRトークンを「初めての、そして唯一のトークン化されたプライベートクレジット戦略」と表現しています。
DigiFTのCEOであるヘンリー・チャン氏は、iSNRをArbitrumに追加することで、「DeFiアプリケーション、DAO、機関投資家が規制されたオンチェーンのプライベートクレジット戦略と統合できるようになる」として、その有用性の向上を強調しています。
先月のイーサリアム上でのローンチと同様に、Arbitrum上の投資家も人気のステーブルコインであるUSDCとUSDTを使用してトークン化された株式を購入することができます。最低投資額は10,000ドル(約150万円)に設定されています。

RWAトークン化市場の拡大

最近の暗号資産市場の下落傾向にもかかわらず、RWAトークン化は複数のDeFi志向の商品の登場とともに活況を呈しています。肯定的な規制の発展、流動的なマルチチェーン経済の台頭、分散型取引所における革新が、今年RWAトークン化を暗号資産市場の中心に押し上げると予想されています。
今週初め、トークン化企業のSecuritizeは、オラクルプロバイダーのRedStoneがBlackRock USD Institutional Liquidity Fund(BUIDL)やApollo Diversified Credit Securitize Fund(ACRED)などのトークン化商品の価格フィードを提供すると発表しました。この統合により、SecuritizeのファンドはMorpho、Compound、SparkなどのDeFiプロトコルで利用できるようになります。
また、資産運用会社のフランクリン・テンプレトンは、Coinbaseのレイヤー2ネットワークであるBase上でトークン化されたマネーファンドと、Solana上で米国政府マネーファンドを立ち上げています。

RWA市場の現状と今後の展望

業界データによると、オンチェーン上のRWAの総価値は過去30日間で17.5%増加し、181億ドル(約2.7兆円)に達しています。プライベートクレジット(122億ドル)と米国債(42億ドル)がその合計の約91%を占めています。
このRWAトークン化の急速な成長は、伝統的な金融資産とブロックチェーン技術の融合が進んでいることを示しています。特に機関投資家向けの商品が増加していることから、今後も大手金融機関がこの分野に参入する可能性が高いと見られています。

まとめ:日本の投資家への影響と今後の展望

RWAトークン化市場の拡大は、日本の投資家にとっても重要な意味を持ちます。従来アクセスが難しかった海外のプライベートクレジット市場などへの投資機会が広がる可能性があります。また、日本の金融機関もこうした動きに追随し、国内の資産をトークン化する動きが加速する可能性があります。
一方で、こうしたトークン化された資産には規制上の不確実性も残っています。日本の投資家が海外のRWAトークンに投資する場合、日本の金融規制との整合性や税務上の取り扱いなどを慎重に検討する必要があるでしょう。
また、RWAトークン化市場の拡大は、純粋な暗号資産とは異なる性質を持つ資産が暗号資産エコシステムに流入することを意味します。これにより、暗号資産市場の安定性が増す可能性がある一方で、従来の暗号資産のボラティリティとの相関関係がどう変化するかは注目すべき点です。

今後数年間で、RWAトークン化は伝統的金融と暗号資産の架け橋となり、両者の境界をさらに曖昧にしていくことが予想されます。日本の投資家も、こうした新しい投資機会に注目しつつ、リスクとリターンのバランスを慎重に見極めていく必要があるでしょう。

この記事はCointelegraphの「DigiFT launches Invesco private credit token on Arbitrum」を翻訳・要約したものです。


元記事: DigiFT launches Invesco private credit token on Arbitrum (Cointelegraph)

この記事はClaudeを使用して英語記事を翻訳・要約したものです。2025年03月14日翻訳


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